理念と目的

社会の高度情報化に伴い、コンピュータ・システムは私たちの社会の基盤技術として益々重要な役割を担うことになります。システム・アーキテクチャ研究会は、このコンピュータ・システムのアーキテクチャを対象とした研究会です。

システム・アーキテクチャ研究会の「理念と目的」

システム・アーキテクチャ研究会は,社会の基盤技術として重要な役割を担うコンピュータ・システムのアーキテクチャ研究を通じて,高度情報化社会における人類の繁栄に貢献することを、当研究会の理念と目的とします。

この理念と目的を達成するために,

  1. 優秀な人材の育成を促進する(育成)
  2. 研究者間の交流と協力の場を提供する(コミュニケーション)
  3. 研究者の国際的なプレゼンス向上を支援する(国際化)

これらの「育成」「コミュニケーション」「国際化」のキーワードを掲げて活動いたします。

取り扱う研究分野

必ずしも以下の分野には限りませんが、主にこのような分野の研究を扱っています:

コンピュータ・アーキテクチャ

  • プロセッサアーキテクチャ(スーパースカラ、VLIW、マルチスレッド、 投機実行、分岐予測、シングルチップマルチプロセッサ、ベクトルプロセッ サ、マルチメディア支援、等)
  • メモリアーキテクチャ(キャッシュメモリ、共有メモリ、分散共有メモリ、DRAM メモリアーキテクチャ(キャッシュメモリ、共有メモリ、分散共有メモリ、 DRAM混載、仮想記憶、プリフェッチ、データ転送コントローラ、 共有レジス タ、インターリーブ、等)
  • I/Oアーキテクチャ
  • 特定用途向けアーキテクチャ(シグナルプロセッサ、グラフィックプ ロセッサ、ネットワークプロセッサ等)

並列・分散処理技術

  • 並列アーキテクチャ(マルチプロセッサ、相互結合網、プロセッサアレ イ、SIMD、等)
  • 分散アーキテクチャ(クラスタコンピューティング、グローバルコンピュー ティング、等)
  • 並列化コンパイラ
  • 負荷分散、スケジューリング
  • 並列化拡張言語(OpenMP, MPI等)
  • 性能チューニング、性能評価 (PAPI)

アーキテクチャとソフトウェアの協調技術

  • OS/コンパイラ/言語に対するアーキテクチャ支援(同期、スケジューリング、データ転送に対するサポート)
  • アーキテクチャのためのソフトウェア最適化(ソフトウェアによるレジ スタ最適化、プリフェッチ、キャッシュ最適化、等)
  • アーキテクチャ・エミュレーション
  • オブジェクトコード・トランスレーション

イノベーティブ計算方式

  • 量子コンピューティング
  • DNAコンピューティング
  • バイオコンピューティング
  • リコンフィギュアラブルコンピューティング

コンピュータ・システム化技術

  • 実装技術
  • 高信頼化技術
  • 低消費電力化技術
  • リアルタイム処理技術
  • システムオンチップ

各種計算機応用