「システム・アーキテクチャ研究会」への改称について

“Computer” の訳語としての「計算機」は,従前より一般の人々には知られていませんでした.その上,コンピュータ自体が一般に普及するにしたがって,その認知度は相対的にますます低下していると思います.

大学の講義や教科書の名称も,「計算機アーキテクチャ」から「コンピュータアーキテクチャ」に変更する例が増えています.その結果,「計算機」の認知度は,情報分野内であっても,学生からだんだんと,低下していくでしょう.

また近年では,純然たるコンピュータアーキテクチャの研究は相対的に少なくなり,ハードウェア・ソフトウェアの複数のサブシステムからなるコンピュータシステムを対象とした研究が増加しています.

本研究会では,旧来よりこのようなコンピュータシステムを含む分野を対象としてきましたが,コンピュータ,特に,プロセッサのアーキテクチャだけを対象とする研究会であるとの誤解が広がっていました.

以上を踏まえ,研究会名称を「計算機アーキテクチャ研究会」から「システム・アーキテクチャ研究会」へと変更することにしました.コンピュータアーキテクチャが研究会の重要な軸であることに変わりはありませんが,名称変更により間口が広がることを期待しています.

なお,名称変更に伴うコストの最小化を図るためにも,研究会の略称は ARC のままとしますので,引き続き「アーク」とお呼びいただければと思います.

2015年4月1日